ひとりごと:アーカイブ

人類は衰退しました

本屋さんで、かわいい絵とおもしろいタイトルに惹かれて手を取りました。本の裏表紙に書いてある紹介文がまたおもしろそうな雰囲気です。

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の”調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが・・・・・。

ぱらぱらめくって何となくおもしろそうなので購入しました。

読み始め、最初に頭が痛くなりました。現在の状況を示すために使われる過去形表現、文節ですませられそうなところで作られる段落、紙面下部の目立つ余白。・・・最近よく見る文章だなぁ・・・私が書く物を含めて。あ、一つだけ違いがあります。主人公の言葉づかいが良くも悪くも今風です。これは私にはまねできません。けれどこれがこの本のリズムなのだと理解して読み進めます

物語は、主人公(名称不明)が人類最後の学舎を卒業し、故郷へ帰るという場面から始まります。卒業式や学舎での生活を思い返すのですが、内容がよい感じです。笑えます。物語の三分の二は妖精さんがらみです。こちらも漫才のようでおもしろいです。妖精さんは自らの持つ高度な技術を、ただひたすら楽しむためだけに行使しているようです。主人公は人見知りで容姿もそんな感じらしいのですが性格はなんだか図太い感じです。ちょっとS入っているかなぁ。

始終軽い調子で受け答えがあり、それが漫才のようでおもしろいです。ほんわかした調子でぴりりとしたネタが続きます。ネタは、世情を反映していたり他の物語をエッセンスとしていたり。物語の中核をなすネタについては主人公と祖父(名称不明)が説明してくれますが、言葉の端々に出るネタは説明がありません。新聞も読んでいる方が楽しめますよ。

これ、つづくのかなぁ。続いて欲しいなぁ。

人類は衰退しました

田中 ロミオ〔著〕/出版:小学館

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このページは、惟栂舞ありかが2007年6月26日 21:55に書いたブログ記事です。

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